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2008年11月16日 Mental, ミスティック

無双原理・易―「マクロビオティック」の原点

桜沢 如一

マクロビオティックつまり玄米菜食による食養法を提唱した作者による、その原点的思想をつづった本です。昭和初期に刊行されたびたび改定されてきています。

実生活においてマクロビオティックという食事法を意識しているのですが、そのマクロビオティックという根本的な思想を勉強したくこの本を読んでみたのですが、本書にはマクロビオティックという言葉は一回も出てきませんでした。つまり桜沢さんの提唱してきたものは、この書名でもある無双原理というものであり、その無双原理から見た食事のあり方がマクロビオティックであるという位置づけになります。

その無双原理というのは、いわゆる陰陽の関係性における哲学、タオのことであり、それを科学的にも具体的に述べておられます。複雑な科学様式の展開と、昭和初期の文体とで、とても理解を難しくさせていますが、彼の想いをつづったあたりでは、彼の考えがよくわかります。
しかも驚いたことに、最近読んでいたチベット仏教関連の書籍やフリーエネルギー関連に関する記述もあり、つまりは無双原理そのものが、人間の根本原因でもあるとというところに行き着きます。それはいわゆる「悟り」でもあります。

この本は、チベット仏教や古代インド宗教、中国のタオや禅といった東洋思想を西洋に広めるために彼によって西洋人向けに翻訳されたものと言えばわかりやすいかもしれません。それは現代人に向けてといってもいいかもしれません。
これらの思想をたやすく生活に取り入れることは無理かもしれませんが、その根本的な考え方を知っておくことは重要かと思います。それを通じて禅やタオや仏教等に関し洞察を深めていくことはとても有意義かと思いました。

その無双原理を科学的な解釈を含めて、食に当てはめたものがマクロビオティックということになり、その究極である7号食、玄米とごま塩のみの食法は、ある意味なっとくがいくものとなります。そこには味覚を求める煩悩が無いところであり、食物の原子そしてそのもっと根本であるエーテルそのものを自分の体の素材として吸収するための食事であり、その食物自体の出所が、身土不二の思想も加えて、自分の生活範疇で育てられた食物を食することの意味を説かれています。

マクロビオティっクは、菜食主義者のレシピとして人気があるようですが、その人気はとてもスタイリッシュな流行であると思います。そのことは入り口としてとても意味のあることですが、根本を追求していくと、それ自体が人生の豊かな営みや幸福に繋がるということになります。
是非、探求してみてください。

Posted by syn at 2008年11月16日 09:23


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