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2007年06月15日 Real, 国際情勢・社会風潮

子どもの体が危ない―知らずに食べている危険な食品

幕内 秀夫

戦後欧米化された食生活も現代では、さらに加速・歪まされ危険なものになっている。敗戦によりアメリカGHQの配下にて再建国された戦後日本においてはその憲法や様式だけでなく、食習慣までもがアメリカナイズされていく。
それはなにも人道的なことではなく、当時のアメリカの小麦在庫の膨大な余剰在庫の受け入れ先として日本が選ばれ、コッペパンに思い出される学校給食を筆頭にパン食文化を流入させていったのである。
それには日本国家もグルとでもいうべき、学校給食法の制定や栄養教育そのものに一部の経済的意図のもとに策定されてきたわけである。

もともと伝統的日本食が貧しく、欧米食がリッチであるといった、感情的な操作もこれに含まれ、砂糖と油脂という麻薬的な依存中毒を起こすような食品加工が企業によってなされるようになる。

しかし日本伝統食は、日本の土壌と日本人にとって、何百年もストレスなく食されてきたものでそれ自体に問題はなかった。しかし欧米化のファッションがそれを貧相なものへと押しやっていくことになる。

その結果が、今の社会のひずみや、子供社会、学校社会の崩壊であったり、無関心、無気力、ストレスといった原因に繋がっていると著者は言う。


◆まず何を食べているのかを知ること
そもそも食品を工場で加工し、パッケージに入れ、流通させる。
そのこと自体が食品を薬化しているのではないだろうか。
そうせざるを得ない。食品メーカーは食中毒にならないよう重大な責任があるし、あまりコストもかけられない。そういった実情も理解すると、味と見た目を直接体には害のない化学物質によってデコレートされる。
砂糖と油で美味しく加工され、見た目も美しく食欲をそそる。こういったモノをつくるテクニックはすばらしいものがあるのかもしれない。

しかし、その食べ物そのものが材料として(原料表に書かれてあるものではなく、本質的な材料)どのようなものがどのような品質でどのくらいの量が使われているのか。有用な材料を使用していてもその本質的な効用は存在しているのか。

つまりそういうことが、自然体の人の体にとって不自然になること=病気の原因、精神力衰退の原因になることを著者は指摘する。


◆しかし問題は食習慣改善ではなく、解毒努力が必要な気がする
無農薬畑で採れたものを、しいたけ等でダシをとり煮込んだりして食べる。一番シンプルで自然な行為。自然のエキスはストレートに体に作用する。
食習慣改善のポイントは、砂糖と油を取り過ぎないようにすることだとこの本からは聞こえてくるが、実際には、それらを排除し、マクロビオティックな食事を中心にしたところで、子供のころからの食習慣で覚えた味覚は、もはや中毒を起こしている。そう我慢できなくなるのだ。
それはニコチン中毒者がタバコをやめようと努力する行為に近く、ある程度の我慢や努力を要する。そもそも禁断症状はでないものの、あれば食べてしまうので、無い環境つくりが必要だし、社会との接点量もコントロールする必要もでてくる。きわめて難しいのだ。

しかし、菜食指向になってから、肉は食べないこともないけれど、必要ないという感覚が芽生える。意外と簡単に。そういう必要ないなーという感覚を覚えてくることがまず大切だと思う。
確かに焼肉を食べに行くとうまい!しかし家には肉は持ち込まないといったルールにしている。そういう欧米食を完全排除し、菜食主義の道をというとどうも宗教臭くなり、社会との接点にも問題がでてくる。
だから日常は日本伝統食を取り、スペシャルな日にときめいて欧米食を食するくらいがいいようだ。


◆この本の主人公は子供
と、我々自身のことと捕らえて書いてはみたが、本書はそういう中毒にさせないためにも乳児から子供にかけての食事を見直そうというものだ。
いまや乳児にも清涼飲料水が与えられ過剰な砂糖が施されている。こうなるとつまりこの子供は一生そういうもののお世話になる必要がある。もう少し突っ込めば一生そういうものを買わなければならない経済の奴隷となっているわけである。

しかし一番悲しいことは、そういうことは悪意を持って行っていることではなく、母親が子供ためを思い、一生懸命情報収集し良かれと思いながら施しているという現実だ。母親の無知が子供を害している、そのことがとても悲しい現実である。だから両親はそういう正しい情報と、本質的に正しい食事を5歳くらいまでは子供に施しさえすれば、大きくなって多少そういった砂糖や油脂系の食べ物を好んだとしても、伝統食に帰依することは可能だという。

もうひとつ悲しい現実は、そうはいっても学校給食であやまった栄養教育がされているという現実だ。本書にも詳しく実例を沿えて述べられてある。著者の娘さんには小学校の給食を拒否し、毎日お弁当を持たせたということだ。
それくらいの努力が必要な地獄のような世の中になってきている。


うまい、食べやすい、気分爽快。コンビニで買っても欲求は満足され、空腹も満たされパワーもでるだろう。そんなものを食べてても世界一の長寿国だ。そうそう死ぬわけでもない。
しかしその代償はなにか?
不安のない家族や、本質的な幸せとは何か?


何を食べるかということそのものが、どう生きるかに繋がるのではないだろうか。
何を食べるとは、何を買うか?どこで買うか?どういったものを買うか?も必要だけれども、どう料理するか?調理するか?調味料や材料をどう作るか?
どこで育てるか?どこから採取するか?
生活するということは食材のある土地に住むことが一番大切だと思うわけです。

Posted by syn at 2007年06月15日 11:55


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