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■ 農業講座―農業を豊かにするための精神科学的な基礎

ルドルフ シュタイナー (著), Rudolf Steiner (原著), 新田 義之 (翻訳), 佐々木 和子 (翻訳), 市村 温司 (
シュターナーが亡くなる1年前の1924年に講義された農業講座の翻訳本で、いわゆるバイオダイナミック農法の基本を始めて公開した場の講演内容の本です。
バイオダイナミック農法という名前で今も世界中に実践者がいるわけですが、ここではシュタイナーの人智学から導き出された人と農との関わりについて哲学部分とそして実践的な方法論とが解説されています。
おそらくこの本はそれ相応の農業関係者もしくは家庭菜園等農に関わってらっしゃる方でさらにマニアックかつスピリチュアルな人と趣向はどんどん狭くなったほんの一部の方しか読まないかもしれません。
そもそも日本でもバイオダイナミック農法という言葉は一般的でもなく、農業従事者が知っているかというと知らないほうが多いでしょう。
自分は一応農的暮らしを目指しており、畑を手伝ったりしながら、自分と農の関係性について様々な考察をもって模索している最中であります。
そもそも農業をやるつもりではなく、自給自足体系に基づいたパーマカルチャーを実践することがテーマなのですが、畑はもっぱら自然農法という無肥料無農薬栽培で自然の営みにおいて生育する野菜をエネルギーとして生きる方策を学習している最中です。
こういったバックボーンがありバイオダイナミック農法という言葉は知ってはいたのですが、その一種オカルティック!?な手法や宇宙暦と物理化学との計算等少々敷居が高い感じがしてあまり興味をしめしませんでしたが、縁あって購入し読んでみると、自分の価値観や今実践研修中であるパーマカルチャーや自然農法ともコンセプト的にはかなり一致しており、1世紀前からこのような価値観を世に知らしめていたということに少し感銘を受けました。
ここで紹介する事に関しては以前、姉妹ブログであるロハスマニアックスにとある記事を投稿したことにリンクし、その内容にも一致してさらに自分的に腑に落ちたという感覚があったからです。
それは手作りと工業製品における物質的なものに関わる生命的なものの大切さというところです。効率的やコスト計算に見合ったものとなると、どうしても人は死骸を買わなくてはならなくなるという事実と、人が作り出すときの感情が手にとった相手につたわるということ、これをひとつの事実として受け入れるとあらゆる今の価値観が崩れだし、幸せへの近道が提示されるかもしれないからです。
これは農業だけにいえることではないとさらに腑に落ちた次第です。したがって生産者がマーケティング方法等で試行錯誤したり、独立に際し新しいビジネスを考えるときにこの論理を応用することは、これからの時代に即したものであると思うわけです。
実際には、手作りであり(もしくはそれに即したもの)そして感情を伝達するための工夫をする、つまり感情を正に保って生産を執り行い、それを利用することが感情的に素晴らしいことであることを実証することが必要であると解釈するわけです。
この部分ではオカルティックでもなんでもないわけですが、しかしスロービジネスという言葉のものとに、この農業講座の哲学を当てはめると、生産するものがモノ・サービスに終始するか、その後の様々な消費者の生活の関連性をイメージできるかという一連性、そして万国共通の宇宙のルールをもって指向できるかは、ビジネスの成功失敗を超えて、人生の成功に関わることである、、少々大袈裟になりましたが、そのように感じるわけで、今ここに紹介させていただいたわけです。
実際にセルフクエスト中の人にこの本を読むことをオススメするには、ちょっと酷かなとも思います。それはある程度の農的な知識やスピリチュアルを受け入れる心の準備がないと、反対にこの本で述べられていることが何もわからないような気がするからです。確かに難しい本ではありますし、少々高価ですし。
しかし約1世紀前の農業講座で述べられていることが、ここ最近のロハス的なテーマやパーマカルチャーと一致するコンセプトであることが当時の様子と今の様子でさほど時代は動いていないかもと少し安心感を持ったりします。
時代は常に変化し動いていくものと思われますが、実は案外普遍なのかもしれません。人の世代ごとにループしているとも言えます。
そういった気付きがどこか人生を面白くするわけです。
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