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本当に強い人、強そうで弱い人

川村 則行 (著)

一種のセルフクエスト、セルフエスティームを経て、素直で強い方向調整を行おうといった趣旨の本です。

プライド、うつ、育った環境、理想、素直、決意、ストレス等々のキーワードを経て、強さ、弱さの本質を心身症的な観点からわかりやすく解説されている。
自分自身の日頃の行動や感情的言動等を省みて、観察することができる本書では、読むことでセルフクエストの一端の担っているようだ。

■強そうで弱い人
今の社会を見ていると本当に強そうで弱い人が多い。これは日本の社会の功罪とも言えるかもしれないが、誰のせいでもなく、このことに自分で気が付く意味は大きい。
本当にみんな気付かないで、自分は強いと思い込んでいることが、ストレスとなり心身症から体の病気へと遷移するのである。
だから、自分についてのダークサイドにうまく光を当てて観察することが必要である。そのことが結果的に病気を引き起こさないためのセルフケアだったりするわけである。

■セルフクエスト
自分というものを客観的に見る、そして理想を持つ、さらには「助けてもらう」「お願いできる」人(リソース)を確認する。
こんな本書の観点は、当サイトの「セルフクエスト」とも共感する部分であり、同じ観察をできる機能を備えている。

それを知ることの意味を本書的に解釈していくと、自分というものを客観的に知ることで、自分にウソはつけない=素直になる。という遷移となる。
素直になることが自分に本当の強さをもたらす最大の要因でると本書は説く。

プライドも大切ではあるが、ウソのない自己表現が精神的強さを必要とし、それをあたりまえの癖としてモノにしたとき、自己に自然な強さが備わるような気がする。

そのときは、できないことは助けてもらうし、できることで助けるだろうし、そして与える余裕や、強い弱いを超越した人間関係をつくることができそうだ。


■逆境の時にこそ
人生がうまく行ってるときには、このようなことを考えることは少ない。でも悩み、うまくいかない状況と、マイナスな状況にあるといろいろ頭は回転する。
そのときにこそ人は成長するものだから、本書のようなナビを通じてセルフクエスト(自己探求・自分探し)を大いにすべきである。
大いに悩むことが必要。そうダイナミックに大袈裟にそして滑稽に悩んでみよう。人は所詮バカだという持論を展開している著者だけど、その点に関しては同じ大阪人だからだろうか共感してしまう。

そういうポジティブ感が必ずしも必要ではない。育った環境によっては、悩み悩んでうつに陥りやすい性格もある。しかし、共通していることは、悩むことによってウェイブは上昇するということである。気分的には下降しつづけてどん底気分を味わっているが、おそらく他者から観察するとその人は確実に上昇を続けているだろう。

そんな俯瞰的視点を持って本当に強い精神力を鍛えよう。
それが何より病気予防であるし、自己実現の原動力でもあるし、豊かになる条件であるように思う。

そして最後に気になった一文


「自分が望まない場所、能力を発揮できない場所、不快に思う場所、そういった場所にいれば、どんな人も幸福にはなれない」

セルフクエストを行う目的ではないだろうか。

Posted by syn at 2005年06月07日 04:34


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└ Tracked on 2005年06月08日 09:14
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