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2005年06月08日 Real, 計画・目的・行動

スローなビジネスに帰れ  eに踊らされた日本企業への処方箋

阪本 啓一 (著)

仕事やビジネスを行う上で、このサイトやロハス的な方向性を持った人が、普通に感じる行動マインドを解説した本です。僕はこの著者の感覚に非常に共感します。おそらく多くの人も心の中で感じていることを、的確に文章にしてくれている本であると思います。

■パーティは終わった
ITの仕事をしていると、ひとつのアイディアが、様々な人と情報のトラフィックをコントロールするので、そこにビジネスチャンスが広がるようなわくわく感が常にあります。

実際に成功事例もありますが、やはりその大半は失敗として闇に葬り去られます。しかし、アイディアを速攻現実化しようとする風潮と、合理的、効率的に作業をしようとする、つまりコンピュータが全てを仕切り、人手の介さないシステムを構築しようとする傾向があります。
あたりまえと言えばあたりまえなのですが、そこに実は希薄なアイディアの軽薄さが生まれるような気になる場面が多々あります。


■独りでじっくり考え抜くこと
この最も基本的な準備段階がどのようなクオリティであるかが完成物のクオリティを左右することは言うまでもありませんが、ITのみならず、スピード社会の産物として、「見切り発車」が多いと感じざるを得ません。

スロービジネスというのは、この根本的な魂の入れ方をじっくり見直そうという発想から入ります。
そして仕事の目的や、作業の目的や、ビジネスの目的をもう一度じっくり、自分にとっての目的として考えるスタンスに新しいチャンネルをもとうという感じです。


■スロービジネス

僕はこの「スロービジネス」という言葉をこの本で最初に知りました。
商品開発からマーケティング、販売、宣伝と、ビジネスの基本構造全てに、「スロー」な発想と思考を用いて、本物を作り出そうという彼の言葉には、これからのビジネスの方向性そのものであると思います。

自分のしている仕事そのものが「スロー」になるということはどういうことか。そして「スロー」にすることで、自分自身と自分の仕事にどういった影響が出るのか。しいては自分の顧客への影響はどうなるのか。

それを考えたとき、誰でもすべてがWin-Winへと繋がっているいるように思います。

しかもこのWIn-WInが、経済的なメリットだけをさすのではなく、QOL(Quority Of Life)自体の向上を指しているということに繋がっています。
それがビジネスや自分の仕事のサスティナビリティを生みだす結果になるのではないでしょうか。


■スローな視点
とにかくこの本から得られるのは、もうひとつの視点です。
今風の視点であり、これから永続的な視点でもあり、伝統的な視点でもあります。ITが発達してきた渦中にビジネスや仕事をしてきた人が、そのドラマティック且つダイナミックな祭りを体験し、一喜一憂したあとの、チルアウトなビジネス風潮だと思ってください。

そこには、報酬だけでなく、仕事をする本質的な喜びとか充実感をもバランスよくゲットできるように自分自身を準備させることでしょう。

一度その視点で自己確認、してみてください。

Posted by syn at 2005年06月08日 01:47


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